令和7年(2022年)に高校教科情報がセンター試験科目に追加されるということで、インフラエンジニアが問題の解説をしてみました。そのpart5です。 今回はプログラミングについての問題を解説したいと思います。
part1を見ていない方はこちらをご覧ください。
第二問の出題範囲
今回は第二問 問1を取り上げようと思います。出題範囲は高等学校学習指導要領「情報Ⅰ」から『コンピュータとプログラミング』のようです。プログラミングが題材になっていますが、特定言語が有利にならないように独自の日本語表記の擬似言語を問題に使用しており、なにかプログラミング言語を用いて実習したことがあれば、理解できるように配慮されているようです。
コンピュータで情報が処理される仕組みに着目し,プログラミングやシミュレー
高等学校学習指導要領(平成30年)第2章 共通教科情報科の各科目 第1節情報Ⅰ 内容とその取扱い コンピュータとプログラミングより引用
ションによって問題を発見・解決する活動を通して,次の事項を身に付けることがで
きるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) コンピュータや外部装置の仕組みや特徴,コンピュータでの情報の内部表現と
計算に関する限界について理解すること。
(イ) アルゴリズムを表現する手段,プログラミングによってコンピュータや情報通
信ネットワークを活用する方法について理解し技能を身に付けること。
(ウ) 社会や自然などにおける事象をモデル化する方法,シミュレーションを通して
モデルを評価し改善する方法について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) コンピュータで扱われる情報の特徴とコンピュータの能力との関係について考
察すること。
(イ) 目的に応じたアルゴリズムを考え適切な方法で表現し,プログラミングにより
コンピュータや情報通信ネットワークを活用するとともに,その過程を評価し改
善すること。
(ウ) 目的に応じたモデル化やシミュレーションを適切に行うとともに,その結果を
踏まえて問題の適切な解決方法を考えること。
第二問 問1 問題


第二問 問1 解答
空欄に入る回答は下記の通りです。
- ア…3
- イ…8(Tokuhyo[m])
- ウ…b(kizyunsuu)
第二問 問1 ア~ウ 解説
この問題は、プログラミングの「配列」「変数の代入」「文字表示」について理解しているかどうか確認する問題となっています。
プログラミング上で行っている計算自体は簡単なものなので、問題文に記載があるプログラミング実行結果の表示(図4)を見ると計算式を逆算できてしまいますね。
まずは変数の使い方についてです。変数は文字や数値を入れられる箱のようなもので、この問題で使われているプログラミング言語では、文字を入れるときは「””」で囲み、数値を入れるときはそのまま数値を入れるというルールとなっています。この中の「=」は等しいという意味ではなく、「代入する」という意味であることに注意です。
また計算結果を代入するときは、「=」の「左辺の変数」に「右側の計算を代入する」と記載します。「=」は代入という意味なので、左辺と右辺で同じ変数の「sousuu」を使用していますが、それぞれの意味は別物となっており、左辺は「計算結果を入れる変数」、右辺は「現状変数に入っている数値」を表すものとなっています。実際のイメージは後ほど説明する「繰り返し構文」の説明図を見るとわかりやすいかと思います。

次に「配列」についての説明です。配列は1つの変数内に複数の値を入れるイメージです。変数名は同じですがそれぞれの変数の後ろに[0], [1], [2]…と代入する値の分だけ用意されます。今回の解答欄アもこの部分を質問する問題となっており、このときに「1」からではなく、「0」から数字が割り振られることに注意です。変数から値を取り出すときは、「Tokuhyo[0]」のように取り出したい値が入っている「変数名[数字]」の形で記載します。

繰り返し構文では、指定の回数を繰り返しつつ、mの中に数値を順番に入れていくというものになっています。今回の問題では配列と組み合わせることで、変数「Sousuu」内に、Tokuhyo[0]~ [3]の合計が代入されるような構文となっています。

最後が文字の表示に関する構文です。こちらは「表示する」という命令の後の「()」内に表示したい文字を入れるという構文となっています。表示したい文字が「文字」であれば「””」で囲み、数値や変数であれば「そのまま」というルールとなっています。また文字と数値を連続して表示したい場合は「,」で区切ることも注意が必要です。

まとめ
今回、高校教科「情報」のセンター試験サンプル問題(大問2問1)を解説してみました。もし興味があれば次回の解説も見ていただきたいと思います。



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